基本情報
和名:ホウセキキントキ
学名:Priacanthus hamrur
分類:スズキ目 キントキダイ科 キントキダイ属
英名:Moontail bullseye
方言名:くさらー、いちぐさら、ひーち、 等
南国ライトゲームにおける”夜の宝石”

夜のライトゲームでよく釣れてくれる魚の一種。
日中ではまったく反応がないポイントから魚が釣れるのは夜釣りの魅力。このホウセキキントキは夜行性で、明るい時間帯に釣れた経験は無く、狙うなら夜の海へGO!です。
ビジュアルは、大きな目と鮮やかな赤みを帯びた体色がインパクト大。
夜の海から釣り上がってきたときは、一瞬ギョッとするような目力?があります。

サイズ感は20~30cmがアベレージで、大きい個体は40cm前後という感じです。分類からいうと、一般になじみのある「キンメダイ」とは異なります。誤解する人も多いですね。
今回は沢山の素敵な特徴を持っているホウセキキントキについて、語っていきます。
夜のホウセキは個性的
基本的に夜にしか出てこないこの魚。しかし多くの個性を持っており、面白い魚です。
1.反射するデカい目玉
夜行性の魚で、光量の少ない海中でエサを探し活動するため、多くの光を取り込むために目が発達しています。
魚にあまり詳しくなくても、大きな目をした深海魚のビジュアルは想像がつくのではないでしょうか。このホウセキキントキも深海とまで行かないですが、数十メートルの深場に生息していて夜間に浮上してきます。
さらに、目には「輝板」(タペータム)という器官を持っています。
簡単に言うと、目の網膜の後ろに反射板がついていて、一度網膜を通した光を反射し、もう一度視細胞に通す(再利用する)ことで暗所での光感度を高めるというものです。
夜、ライトの光をネコやフクロウの目が反射して光るアレです。


2.口から香るニオイ
結論から言うと、口がクサいです。
・・・
何言ってんだ?と思うかも知れませんが、、。
沖縄各地では、クサラーとかイチ(息)グサラ、と方言名がつくくらい。
釣れた魚からいわゆる「魚臭さ」を感じることはあると思いますが、この記事を読み漁っているような釣り人のみなさんには慣れっこなもんでしょう。
しかし、この魚、釣った瞬間から明らかニオッている。なんとも形容しがたい、独特な匂いです。
オエッと来るような腐敗臭でもなく、かと言って不快は不快なニオイ。
この場で言葉に形容するのは、ボキャ貧の私には難しいので、、この辺にしておきます。

3.体色変化
釣った直後からの体色変化が大きく、赤みの濃淡が入れ代わり、どの体色も鮮やかでとても綺麗。
↓まずは釣った直後、淡い色合いから、

↓次第に濃い赤色の横縞が出てきて

↓全体が赤みで覆われていき、、、

↓最後は真っ赤っ赤に。上唇・下唇から尾柄部まで赤く染まってます。

体色変化は個体差があって、あっという間に真っ赤になってしまう魚もいれば、横縞が出てくるに留まる魚もいます。
個人的には、釣り上げた直後の、淡く白い輝きを放つカラーがお気に入り。
「ホウセキ」キントキの名前の由来はこの体色から来ていると勝手に思っています。

夜のホウセキに出会うには
では、夜の海でこの魚をルアーで釣るためのパターンなどを整理してみます。
まずルアーについて。私は表層以外ほぼグロー(蓄光)カラーのルアーしか使用していません。
特にメタルバイブやメタルジグを多用しています。
狙うレンジは必ずしもボトムとは限らず、表層付近まで浮いていることもあります。余計なプレッシャーを与えないために、まずは蓄光以外のルアーや、蓄光ナシで表層ただ巻きで反応を確認するのがおすすめ。反応をみながら徐々にレンジを下げ、ルアーも光らせていきます。
基本的にはテンションフォールでアタリを取る釣り。ジャークで存在をアピールし、その後のフォールで食わせるイメージです。
アタリは「コツッ」と明確なものもあれば、「モゾモゾ」とした違和感のようなことも多く、フッキングが決まると一転して重量感のある引きが伝わってきます。その後は左右に走るようなファイトを見せます。
バイト自体はあまり上手くないようで、アタリがあっても乗らないことがあります。そのため、違和感を感じたらしっかり合わせを入れることが重要です。ルアーを変な形で咥えたまま上がって来ることも多い。
群れで行動していることも多いようで、一匹釣れた後に同じポイントで連続ヒットすることも珍しくありません。
また、満月周辺で月が明るく出ている時は、あまり反応が良くないです。
夜のルアー釣りについてはまた別の機会に深堀るとして、潮だけでなく月の状況も押さえるのが大事、ということですね。
一度、ホウセキキントキの数釣りという微妙に珍しい体験をしたのですが、状況だけ記しておくと
- 小潮
- 最満潮が22時30分頃
- 満潮から約90分後に釣れ始め
- 雲がかかり、月は出始め、月明かりが弱い状況
地形を確認してみると、漁港外側の浚渫された深場(航路)から、おそらく駆け上がりになっているポイントに群れていたと推測されます。

夜のホウセキの仲間
ホウセキキントキには、他にも書ききれなかった特徴があります。
それは、日本国内から記録のある「キントキダイ科」の魚たちのなかで、尾びれがはっきりと湾入し、上下両葉が伸びている・・・
つまり、「三日月型の尾びれを持っているキントキダイ科の魚」というものです。


綺麗な三日月型です。英名の”Moontail”の由来でもあるようですね。
ホウセキキントキ、他の種より遊泳スピードが速くなるように進化してきたのでしょうか?
・・・そして唐突に登場、「ゴマヒレキントキ」さんは、ホウセキキントキと並んで、沖縄のライトゲームで釣れる2大キントキの一種。(詳細は個別ページにて ^ ^)

その他の種は極めて珍しいか、基本的には船釣りで行くような水深にしか生息していません。
夜のルアー釣りに行くときは、クーラーボックスや観察用水槽を持っていき、ライトをしっかり当てて観察・写真撮影してみて下さい。
夜にしか見られない宝石のような魚たちが待っていますよ~。^ ^


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