ミツバモチノウオ

魚種ごと

基本情報

和名:ミツバモチノウオ
学名:Cheilinus trilobatus
分類:スズキ目 ベラ科 モチノウオ属

英名:Tripletale wrasse
方言名:いのーひろさー 等

インリーフのナポレオンフィッシュ

 40センチを超える大型のベラ科魚類です。迫力満点の顔つき。
目は小さいですがギョロリとこちらを睨みつけてきます。空いた口からは、短く強度の高そうな牙が見え隠れします。

 なんか色とりどりだけど、毒々しさを併せ持ったカラーリングで
いびつに分かれた尾びれが優雅でありながらおどろおどろしさも醸し出す。そんな魚です。

ドギツ目のカラーリング、ぬらっとした魚体 (スミス エッジダイヤ 4.7g)

 大きな特徴のひとつは、ふぞろいな3葉に分かれた大きな尾びれです。上葉、下葉が伸び、中央部も伸びます。

尾びれはオスとメスでその様子が異なる

 「ミツバ」の名前の由来はこの尾びれからなのか。それとも、後方に伸びる形をもつ背びれ、腹びれとあわせてのミツバなのか。。。

 初めてオスと思しきこの魚を釣ったときは、その迫力から、ベラの仲間とは思えませんでした。

パワフルなベラの釣り方

 スプーンやシンキングミノーで釣れています。
アクションとしては、スプーンのリフトアンドフォールからのタダ巻きで釣れるイメージです。

 テンションフォール中にググッと持っていかれることが多いでしょうか。

(ダイワ クルセイダー激アツ 7g)

 あまり高速で泳いでいるイメージは無く、ルアーの動きもミドル~スローなピッチで良いでしょう。大きな個体は、多少水深があり、根のあるエリアがポイントなので、一旦中層までスプーンを沈めて視界に入れます。

 やる気があると結構ルアーを追いかけてくれるので、テンションフォールやタダ巻きの間を作って食わせましょう。浅いエリアまで猛然と追いかけてくることもあります。

ただ巻きでよく泳ぐルアーは相性◯ (タックルハウス バフェット・ドラス43 4.5g)

 リーフ内のライトゲームではかなりの引きを見せてくれる魚です。特にオスは力強く、重たい。
ギュウーっと竿を絞ってくる感じです。

 ⬇️の動画は、やる気があり過ぎて足元まで追ってきた挙げ句、浅場の岩に隠れた所をランディングネットで追い込まれ、セルフ陸揚げを決めてしまうミツバモチノウオくんの様子です。。。

 ある図鑑なんかでは、警戒心が強く接近が難しいらしいですが、捕食に関しては貪欲な部類なのかなと感じます。

 口には鋭い犬歯が存在します。バス持ちなんてもってのほか、釣った後も噛まれないように注意してください。

上下の顎それぞれの前方に、強い犬歯が2本ある
上下の歯が欠けている、歴戦の個体。固い獲物もお構い無しのようだ

 根があるエリアによく生息しているのもあって、タックルによっては潜られてしまうことも。
ただ、ハタやモンガラのように硬いエラブタやヒレを引っ掛けて抵抗することは無いので、少しテンションを抜いて待っていると根から飛び出してくる事がほとんどです。

 釣ったミツバモチノウオ、たまに潜られてますが、いまだにキャッチ出来なかったことはありません。いつか出てきます。

オスメスの違い

 ベラの仲間は、雌性先熟と言って小さいときはメス、成長にともないオスになるという「性転換」を行うものが多いです。種類によっては(特にサイズが小さめの種)、そんなに雌雄の差が見られず、判別しにくいものもいます。

 比較的大型になるこのミツバモチノウオ、分かりやすく形態にオス・メスの差が出ます。

オス。全長40cm程 (シマノ ストリームフラット50s 3.6g)
かなり圧を感じる顔。老成オスは吻に角度が付き、体高が出てくる (蛙スプーン 9g)
メス。全長20cm程 (シマノ ストリームフラット50s 3.6g)
メスは浅場にも多い (フォレスト リアライズ 6.1g)
メスの尾びれ。まだ三つ葉の要素はない

 頭部の角度がつくと、威圧的な印象になりますね。他のベラ科でも、オスはコブが発達したり頭部がせりだすような変化をする種(コブダイやカンムリベラとか)がいます。魚たちも私と同じ印象を受けているのでしょうか。

認知能力とスレやすさは別物?

 海外の論文によると、この魚も、(※セナスジベラ参照)硬い殻をもつ獲物をいわゆる「金床」ーかなどこ、となる海底や岩、サンゴなどに叩き付けて砕くという行動が記録されている一種のようです。

 ベラの仲間は、魚類の中でも、高度な認知能力を持っていると言えるのかもしれません。

 ホンソメワケベラってご存知でしょうか。けっこう有名な、海中で他の魚を掃除するベラの仲間です。なんと、鏡で自己認識をしているという実験結果があるようです。。すごいですね。

 しかし思うんですが、「認知能力が高い魚」であることと、「危機察知能力が高い魚」というのはイコールでは無いということ。

 なぜかというと、ベラの仲間は認知能力が高いとされるのに加え、「好奇心が旺盛」だと思います。ルアーに対して、見切りをつけるのが遅く、アタック回数が多いです。スレにくい)

 対比になるのは、ギンガメやオニヒラ、カスミ、ロウニンアジといったトレバリー系の魚。
彼らはすごく目が良く、平常時(ボイルしてないとき)のルアーを見切る能力も尋常じゃなく高い。

 ベラの仲間を釣る時のように、一定速度のリトリーブやスローなピッチのリフト&フォールにはそう何回もアタックしてきません。
 トレバリー系も好奇心旺盛ですが、違和感(危険)を感じる能力が高いと思います。

 何がいいたいのかと言うと・・・

 リーフの釣りでは偏光グラスを掛け、水中が見えるようにしておきましょう。

 ダラダラとルアーを引いていると・・・

 こんなデカいベラが、足元まで追いかけて来ているかもしれませんよ。^ ^

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